寒天は、ヘルシーで低カロリーなデザート食品です。ゼリーの原料であるゼラチンは動物性タンパク質ですが、寒天の原料である天草は海から取れる天然の海藻です。寒天は、食物繊維が豊富で整腸作用等に優れた効果があります。また最近では寒天に含まれているオリゴ糖に抗がん作用があることも判明しております。現在スーパー・量販店等で販売されているあんみつ・みつ豆等に使用している寒天は、そのほとんどが粉末寒天を原料にして作られていますが、弊社の寒天は、全て天草(てんぐさ)を圧力釜で直接煮出して作っています。
ものづくりにおいて大切なことは、製品に気持ちを込める事だと考えています。
お客様に美味しい寒天を食べて頂きたいとの思いで
手間を惜しまず試行錯誤を繰り返し、製品とまっすぐ向き合ってきました。
また、海に何度も潜り天草を採ってくださる方
いくつもの工程に係ってくれる仲間がいて寒天が出来ています。
多くの恵みを与えてくれる自然、そしてひとに感謝し
この寒天で多くの笑顔と幸せを感じてもらえるように
これからも愛情を込めて、ものづくりに精進し伝承していきます。
天草は、赤紫色と黄色、2色が混じっていて、赤紫の方は“赤
草”と呼ばれ、海で採取したそのままの状態のものです。ま
た、もう一方の黄色い方は天日に当てた“晒し”と呼ばれるも
ので、晒しの方が海藻の香りが抜けて純度が高まります。寒天
はこの晒しだけを使用して作られ、逆に赤草は磯の香りが強い
ので、ところてんを作るときに晒しにブレンドします。色だけ
でなく、天草の太さや堅さも、採取する地域の海流の速さや強
さによってさまざま。それらをうまくブレンドすることによっ
て、つるりとしてしなやかな食感を残しながらも歯ごたえのあ
る寒天をつくる秘訣があります。ブレンドの割合は人の判断。
経験による勘が上質な寒天作りの重要なポイントになります。
晒(さらし)天草とは、海からとれたての天草に清水をかけて
天日に干し天草が黄色くなるまで干して出来た天草のこと。
脱色と純度を高めるための作業工程を経て、その天草から
太洋の寒天は誕生します。
豆かんてんの豆は、北海道上富良野産の赤えんどうをじっくり自社工場で煮上げたものを使用しており、プチっとはじける豆の食感は、寒天のわき役として重要な位置をしめています。黒みつは、風味豊かでコクのある味わいになっています。余分なものは、あまり入っていませんが素材の良さを生かした味をお楽しみいただけます。もともとは、豆かんてんからスタートして、あんみつは生まれました。いわば、あんみつのルーツは、豆かんてんと言えます。